普段捨ててしまいがちな食材をリ・シンク!
ブロッコリーの芯がプリンへ大変身!?

楽しみながら『フードロス』を考えるクッキングイベント
~Rethink!Food Loss Colorful Sweets PARTY~ 開催

『捨てる』を『救う』にRethink《視点を変える》をコンセプトに「JT Rethink PROJECT」とのコラボレーションで開催されたイベント、サルベージ・パーティ®通称サルパが11月10日に開かれました。

今回のイベントのタイトルにもなっている“Rethink!Food Loss Colorful Sweets PARTY”の名の通り、持て余してしまう食材や、食材の普段は捨ててしまう部分が、意外性抜群のフォトジェニックレシピや女性に嬉しいインナービューティードリンクに大変身を遂げる様子、そして、サルベージ・パーティ®発案の一般社団法人フードサルベージ代表、平井 巧さんのインタビューをお届けしたいと思います。

サルベージ・パーティ®(サルパ)発案の平井 巧さんの挨拶でパーティはスタートします。
挨拶の中で平井さんは、世の中のフードロス(食品ロス)への意識についてお話をしてくれました。
フードロスは今でこそ世界の共通言語として認識されるようになりましたが、まだまだ一般家庭では規模の大きさからして認識が低いものとされています。
考える・向き合うきっかけが少ない現状の中、フードロスについて楽しくポジティブに「他人ごと」ではなく「自分ごと」として捉えるきっかけになればいい、そして捨てられてしまう食材を少しでも多く救おう!という思いから始まったのがサルベージ(食材を救う)・パーティ®です。

日本では年間に約2,801万トンもの食品が廃棄されていることをご存知でしょうか?
そして、まだ食べられるのに捨てられているものは年間642万トン、その内家庭で捨てられるものは年間312万トンです。
このように数字で表すことで私たちの日々が「もったいない」食生活で回っていることが分かります。
一般家庭においてフードロスが生じてしまう理由は大きく4つに分けられています。

  • ・冷蔵庫に入っている食材を把握できず、同じ食材を買ってきてしまう
  • ・お土産などでもらったものの一度しか使わない(調味料など)
  • ・賞味期限の長い乾物、缶詰など、使い切ることに意識が向かない
  • ・レシピにあった食材を揃えたものの、それ以外に使い道が分からず放置してしまう

この4つの行動が、世界のフードロス問題に大きく関わってくるなんて思いもしませんよね。
ですが、これが日本の1億人の家庭で行われているとなると、問題の大きさは世界規模に感じます。
身近な問題であるのに、どこか他人ごととして捉えられてしまう現代の食と向き合う場を、もっと作りたいと話す平井さん。このサルパに来場された主婦の方々の意識も大きく変わったように感じました。

まずはフードロスを意識し、食材の買い方・料理への意識を変えることです。
色々な食材を余すことなく使い切ることで、フードロス削減の一歩に繋がります。
このレシピにはこの食材…というような、私たちの食に対する固定観念が「捨てる」を生み出しているのかもしれません。

フードロスをなくそう!と働く団体・企業は3Rという指標を掲げています。
それは次の3つの言葉の頭文字からなる言葉で―――

  • ・Reduce【リデュース】廃棄物の発生抑制
  • ・Reuse【リユース】再使用
  • ・Recycle【リサイクル】再生資源化

サルパはこの指標のうち、ReduceとReuseの視点で、家で持て余してしまった・使い切れなかった食材たちを、プロの力を借りて新しいレシピに生まれ変わらせる方法を提案してくれます。

食材への視点を大きく変えるレシピを考案してくれたのが、サルベージ・シェフ高田 大雅さんです。
高田シェフのレシピは「今まで捨てていた・持て余していた食材がそんな素敵な料理に変身するの!?」と思ってしまうほど意外性抜群のラインナップとなっています。
高田シェフのデモンストレーションを拝見した後は、参加者自身も料理を楽しめる盛り付け体験を行い、会場は一気ににぎやかな空気に包まれました。

高田シェフ考案のオリジナルレシピは―――

  • ・人参と柿のシトラスマリネサンド
  • ・洋風いなり包み
  • ・南瓜のフレンチサラダ

と、ボリュームもありつつ現代のヘルシーライフスタイルにぴったりなメニューです。

しかも!この食材たち、普段は捨てられてしまう部分を無駄なく使っているというのですから驚きですよね。
人参と柿のシトラスマリネサンドは、皮ごとの人参、柿の皮、リンゴの皮をマリネしたもの。
マリネし時間を置くことで食材は柔らかく食感も良くなり、パンと相性抜群なヘルシーサンドに変身しました。
その他にも、洋風いなり包みの具となっているのは冷蔵庫の中で眠らせてしまいやすい、豚バラ肉・きのこ・ナス・ピーマンなどをコンソメ風味で炒めたものです。少量だけ残ってしまった食材は使い道に困ってしまいますよね?そんな時こそこういったアレンジレシピが役立つと思います。
そして見た目もお洒落な南瓜のフレンチサラダは、南瓜の皮に近い、捨ててしまう部分を柔らかくなるまで茹で、ヨーグルトとマヨネーズを加えることで滑らかな味に整えています。
これなら野菜嫌いな子供たちでも美味しい!と喜んでくれそうですね。

高田シェフのオリジナルレシピのほかに、スーパーフード&ライフスタイルクリエーターのWOONIN(ウーニン)さんのインナービューティードリンクメニュー、そしてSHOKUDESIGN.Japan代表の管理栄養士、佐藤 小夜子さんのワンプレートスイーツメニューもあり、ボリューム満点なパーティとなりました。
来場者は主婦の方限定ということで、スイーツや美容という言葉には弱いですよね?
WOONINさんのインナービューティードリンクは

  • ・美腸れんこんヨーグルトスムージー
  • ・秋色カボチャ甘酒スムージー
  • ・脂肪燃焼さつまいも人参スムージーボウル

が提案され「れんこんのドリンクは抵抗があるかも…」と思っている人でも感激するほど美味しく大人気でした。

そして本記事のメインタイトルにもなっている「ブロッコリーの芯がプリンへ大変身!?」は、スイーツを作っていただいた佐藤 小夜子さんのレシピです。
その他にも

  • ・南瓜と人参の丸ごとクランブル
  • ・お麩のフレンチトースト

が提案され、斬新なアイデアでありながら、見て楽しく食べて嬉しくを可能にしたワンプレートスイーツとなっています。
ブロッコリーのプリンは豆乳を加えることで独特のにおいなどもなく、ブロッコリーが苦手な子供たちでも美味しく食べてくれると思います。

今回の料理の数々は、見て楽しむこともできるフォトジェニックレシピとなっています。
このように捨ててしまう食材も魅力的に生まれ変わるということを目の当たりにした参加者の皆さんは、まさかブロッコリーの芯が美味しいスイーツに変わるなんて…と、驚きに溢れていました。

――― 主催者 平井 巧さんのインタビュー―――

平井 巧さんがフードロスについて意識をし始めたきっかけとは?

理由はふたつあり、元々食がすごく好きで食にまつわる仕事をしたいと思っていました。
ですが、食の仕事をしようとしたときの選択肢って飲食店ぐらいしか思いつきませんでした。
そして、遠回りかもしれないけど広告代理店に入り、いろんな業種を知る中で飲食店がどれだけ食品を捨てているか、代理店にいながら見えてきたものがあって、それと同時に自炊をする時にもやはり何かしら捨てているものがでてきて、ちょっとモヤモヤしていました。
そして、この気持ちってなんだろう?という思いと、仕事を通して見えてきたもので何かできないか?と、そう思って色々なフードロスに関するセミナーに参加し始めたのです。
しかし当時のフードロスは今ほどキーワードになっておらず、NPO法人とか大学の教授の研究の成果を発表するような場ばかりだったのです。難しい話ばかりで、自分の世界とは離れた問題と感じられる原因が分かった気がしました。
だから少しでも皆さんが身近に感じられて、今日いらっしゃったような主婦の方たちも「自分にできることって何だろう?」と発見したり考えたりする場を作りたいなと思ったのがきっかけです。

今回のサルベージ・パーティ®を開催していかがだったでしょうか?

普段は2種類の方がいらっしゃいます。
フードロスや社会課題に興味のある学生、そして主婦の方です。
料理に興味のある方、プロに料理を教わりたい!という主婦の方はフードロスに興味があるわけではありません。ただ、食材を無駄にしたくないという意識は持っているのです。
そういう2種類の方がこれまでのサルベージ・パーティ®に多かったのですが、今日は料理に興味のある方が多く、しかもシェフが3人もいらっしゃって、色々な視点で食材の使い方を伝えられるかなぁと思いました。
ドリンクのサルベージクッキングは今までしたことがなかったので、すごく時間が濃く感じました。

JT Rethink PROJECTとのコラボのきっかけは?

「Rethink PROJECT」が始まる時に、お声かけがありました。
これまで様々な企業さんとコラボレーションしてきましたが、その企業は食品メーカーや食に関わる企業が多かった中、JTという異業種の企業とのコラボレーションだったので、僕らもすごく新鮮な思いでした。
そういう異業種の方でもフードロスについて意識が向き始めたというのは、非常に嬉しかったですね。
いろんな業界やアート、そういう所とコラボレーションすることで様々な視点を変える、またポジティブにRethinkし、「クリーンな未来を目指す」という「Rethink PROJECT」の考え方は、僕らがやっていることと共感する部分がお互いにあったので、今回のコラボレーションに繋がったと思います。
僕らもフードロスというものを伝えるのに新しい切り口になって、とても嬉しいです。

そう語ってくれた平井 巧さんの素敵な笑顔が印象的でした。

世界でも問題視されているフードロスを、身近に感じさせてくれなおかつ「Rethink」することで新しい発見を見せてくれるサルベージ・パーティ®。
私たちの小さな意識の改革が社会の貢献につながる、ということを実感できる素晴らしいイベントはこれからもっと増えていくことと思います。

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